「越前かに」の名付け親、知名度向上に貢献
壁下誠
トップページ > ニュース > 越前がにを販売「ふくい味の祭典」 県が来月解禁後に開催、カニ鍋も
福井県内の豊かな食を再確認する機会にしてもらおうと県は今年から、11月の第2日曜日から第3日曜日の8日間を「ふくい味の週間」に設定する。今年は11月11~18日、「学び」「味わい」「楽しむ」をテーマに、小中学生を対象にした「味覚の授業」や飲食店での健康メニューの提供などを展開。17、18の両日には県内の秋の味覚を集めたメーンイベント「ふくい味の祭典」を福井市の県産業会館で開く。
同週間は越前がにや新そば、里芋といった本県を代表する秋の味覚が出そろう期間に合わせて設定。県産食材や地産地消のPRにとどまらず、食育発祥の地として食を学ぶ観点を取り入れることが特徴となっている。
味覚の授業は小学校50クラス、中学校50クラスに県内の料理人を派遣。県産品を主な教材に、味わう楽しさや大切さを伝える。県が委嘱する「ふくいの食アンバサダー」のフランス料理シェフ三國清三さん、フードコーディネーター友田晶子さんが、調理師養成課程のある啓新、美方高に出向いて特別授業をする。
県内のレストランではシェフ考案の妊産婦向け料理を試食し、栄養や食育について学ぶ講座もある。
「味わい」のテーマでは、飲食店から募集したヘルシーな料理メニュー「ふくい健幸(けんこう)美食」を認定32店舗で提供する。県産品を使い、健康長寿を意識した減塩、低カロリーのメニューとなっている。協賛のスーパー、直売所計61店舗では県産の「旬の食材」を一斉にPRする。
一方、ふくい味の祭典では、テント市で越前がにや鮮魚を販売。カニ鍋やフグ鍋、新そば、県産品の炭火焼きが楽しめるコーナーもある。17日は学校給食が食べられるイベントや長さ60メートルの巨大水ようかん作りがあるほか、18日には会場で全国高校生食育王選手権、全国素人そば打ち名人大会が開かれる。
西川知事は23日の記者会見で「来年からはさらに(企画の)レベルを上げ、全国から福井の味を目当てに人が集まるようにしたい」と述べた。同週間の問い合わせは県農林水産振興課=☎0776(20)0421。