長年の経験と技術でカニの居場所探る
中野良一
トップページ > ニュース > 2016年3月 > 越前がに漁獲21億円 15年シーズン過去最高
福井県は24日、漁が20日で終わった2015年シーズンの越前がにの漁獲結果を発表した。全体の漁獲金額は前期比19%増の21億2100万円で、13年シーズンの18億6600万円を超えて過去最高を記録した。県水産課は「最高級ブランド『極(きわみ)』を設定したことで全国的に注目され、越前がに全体の評価が高まった結果、単価が向上した」と分析している。
雄のズワイの漁獲金額は前期比19%増の16億4千万円で過去最高となり、1キロ当たり単価も同16%伸びた。雌のセイコの漁獲金額は同17%増の3億7500万円、ズボガニ(水ガニ)は同28%増の1億600万円だった。
漁獲量は全体で前期比19%増の474トンとなった。水産課は「これまで取り組んできた保護区の設定や漁獲制限などの資源保護策により、平年並みの漁獲量を維持できた」とみている。内訳はズワイが同3%増の215トン、セイコが同41%増の171トン、ズボガニが同33%増の87トン。
一定の基準をクリアしたズワイを対象に、今季から設定した新ブランド「極」は406匹が漁獲され、ズワイ全体に占める割合は0・2%だった。