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刀根瑛昌
トップページ > ニュース > 2006年3月 > 中国向け通販サイトオープン 福井県が楽天と連携
福井県は大手ネット通販の楽天と連携し、中国や台湾向けなどの通販ホームページ「『双福臨門』福井県物産展」をこのほどオープンした。経済成長により富裕層が増えている中国や台湾などに、本県の伝統工芸品などを紹介し販路拡大につなげたい考えだ。地方自治体が海外向けネット物産展を行うのは全国で3例目という。
経済成長を続ける中国はネット人口が約4億人を越し、富裕層の増加とともにネット通販利用も近年大きく伸びている。単独でネット通販に挑んでも成功しにくいことから、複数の店舗を集めることで集客力を高め、販路拡大や県産品の知名度向上を目指す。
同HPは、楽天が運営するインターネット通販サイト「楽天市場」の海外販売ページ内に設置。日本語のほか中国語(簡体字、繁体字)に対応しており、中国本土、台湾、香港などへ売り込みを掛ける。HPは、中華圏で購買意欲が高まる旧正月(今年は2月3日)ごろを狙い、1月31日から3月31日までオープンしている。
公募によりHPに出展したのは日本利器工業(越前市)、曽明漆器店(鯖江市)など10社。漆器や打ち刃物、和紙、塗りばし、繊維製品、加工食品など計24点を出品している。
HP訪問を増やすため、楽天の現地サイト「台湾楽天」「中国楽酷天」などのトップページに「双福臨門」のバナーを設置したり、メールマガジンで誘導しているほか、上海や香港の県事務所が現地でPRに努めているという。
県国際・マーケット戦略課では「楽天のサイトを見にくる中国や台湾の人は、日本に興味を持っている可能性が高い。また、購入単価が低い現地の他の通販サイトに出すより、伝統工芸品などの高額品でも売れる可能性がある」と期待を寄せる。