競り落とすには度胸が必要
中橋睦男
トップページ > ニュース > 2005年3月 > 三国町で献上ガニ調理 きょう皇室へ
皇室に献上する越前ガニの調理が十三日夜、福井県三国町内の鮮魚店で行われた。十四日午後には天皇、皇后両陛下など六宮家に「冬の味覚の王者」が届けられる。
一九二〇(大正九)年、旧四ケ浦村(越前町)から献上したのが始まり。県としては二二年から献上し、戦時中と昭和天皇が死去した八九(平成元)年を除き毎年行われている。今年はしけなどのため出漁できず、当初の予定より一カ月以上遅れた。
調理は同町安島のやまに(山野修一社長)が担当した。十二日朝に出漁した漁船が十三日夕、三国港に帰港。水揚げされたズワイガニの中から体長約八〇センチ、重さ一・五キロ前後の色つや、形ともに極上の十八匹が選ばれた。
真水で締めた後、甲羅を開けみそなどを丁寧に取り除き大きなかまの中へ。十五分ほどでズワイガニは鮮やかな紅色にゆで上がり、山野社長らが調理台に並べ形を整え箱詰めしていった。
調理後すぐ、県秘書課の職員二人が車で東京へ出発。十四日午後には、各宮家に届けられる予定。