競り落とすには度胸が必要
中橋睦男
トップページ > ニュース > 2005年3月 > 皇室献上の越前がにを調理 厳選ズワイガニ、天皇、皇后両陛下へ
皇室に献上する越前がにの調理が14日夜、福井県坂井市三国町の鮮魚店で行われた。厳選されたズワイガニが15日に天皇、皇后両陛下をはじめ皇室へ届けられる。
越前がにの献上は1922(大正11)年に始まり、今回で87回目。毎年、三国町内の鮮魚店4軒が持ち回りで調理を行っており、今年は神明2丁目の大丸水産が担当。店主の澤崎一郎さん(61)ら5人が作業に当たった。
献上するカニは、13日に三国漁港に水揚げされたズワイガニの中から厳選した体長約80センチ、重さ約1・3キロの極上品ばかり15匹。真水で締めてから30分ほど釜ゆですると、湯気の中から鮮やかな紅色に染まった姿がお目見えした。その後、紅白幕が飾られた作業場の調理台に並べ、形を整えて冷ましてから、1匹ずつ丁寧に箱詰めしていった。
献上ガニは県職員が15日午後に両陛下をはじめ、皇太子家、秋篠宮家、常陸宮家、三笠宮家へと届ける。