トップページニュース > 古文書の「大蟹」はタラバ 越前がにの歴史 研究、解説 越前町・岡田さん発刊 江戸期、ズワイより「格上」

古文書の「大蟹」はタラバ 越前がにの歴史 研究、解説 越前町・岡田さん発刊 江戸期、ズワイより「格上」

2021年05月26日

歴史

越前がにの歴史についてまとめた冊子を発刊した岡田さん=福井新聞鯖江支社 丹生古文書会の岡田健彦さん(82)=福井県越前町梅浦=が、冬の味覚の王者「越前がに」の歴史を解説した「越前ガニいまむかし」を発行した。町内外の古文書や漁業関係者への聞き取りを重ねて調べた労作で、室町、江戸期の古文書に記される「大蟹(おおかに)」はタラバガニのことだと解き明かした。
 
 岡田さんは、町織田文化歴史館が4年前発刊した研究紀要に「大蟹」やズワイガニを検証した論文を掲載。今回さらに研究を重ね、冊子にまとめた。
 
 「越前蟹」の記述がある最も古い文献は、室町時代後期の公家、三条西実隆(1455~1537年)の日記「実隆公記」とされる。しかし、その日記には「越前蟹」とは別に、若狭の海で捕れたとみられる「大蟹」の記述もある。
 
 通説では大蟹は「大きなズワイガニ」とされることも多い。しかし岡田さんは、江戸時代に越前町大樟と小樟を飛び地として治めていた大野藩の記録に「大かに」と「ずわい」が区別されて書かれている点に着目。また、同町越前地区の漁業関係者や高齢の住民に聞き取り調査を行い、大蟹はタラバガニを指し、当時ズワイガニより大きくて高値だったことが分かった。
 
 さらに同地区の民家に伝わる古文書を分析。幕末、大野藩の役人が現在の同町小樟を検分した際、上級役人がいた奥の間に「大蟹」、次座敷にはズワイガニが出されたと記されていることから「当時は大蟹の方がランクが上だったのでは」と推察する。
 
 福井県内でとれるタラバガニは、乱獲の影響で明治以降激減。岡田さんは、将来のズワイガニの資源量に目を向け「越前がに漁は漁獲量や利益を追うばかりでなく、資源を保護していくことも大事だ」と指摘。「越前がにの本や史料は非常に少ない。冊子が越前がにの歴史を知るきっかけとなれば」と話している。
 
 A5判、71ページ。千円(税込み)。勝木書店で販売している。問い合わせは岡田さん=電話0778(37)0666。

おすすめの宿

おすすめの宿一覧

みくに隠居処

みくに隠居処

越前ガニの宝楽蒸し、塩釜焼き等、他店では食べることの出来ない名物カニ料理を提供する名店。全国からお客様が訪れるイチオシの宿。

割烹旅館 越前満月

割烹旅館 越前満月

広大な敷地にわずか9室をしつらえた木造平屋造りの宿。広々とした部屋、和の庭園、贅を尽くした露天風呂付客室がお迎えします。

おすすめの料理店

おすすめの料理店一覧

みくに隠居処

みくに隠居処

芸能人・有名人が多数来店!三国を代表する名店「みくに隠居処」が味・見た目・バリエーションにこだわった蟹ランチをご提供。

らでん

らでん

越前がにを極めて30年以上。県内一のかに問屋が営む日本食レストランで、越前海岸と同じ最高の鮮度と味のカニを楽しめる。

長者町 いわし屋

長者町 いわし屋

心づくしの越前がに料理を味わえる福井駅近くの老舗。夜のコースから昼食まで伝統と格式あふれる落ち着いた雰囲気とおもてなしでお迎えします。

越前がに職人

一覧

長年の経験と技術でカニの居場所探る

中野良一

詳しくはこちら

越前ガニのおすすめ料理

おすすめ料理一覧

越前かにまんじゅう

越前かにまんじゅう

10人分

越前がにのうま味をぎゅっと詰め込んだ一品

越前かにニュース (月別アーカイブ)