「越前かに」の名付け親、知名度向上に貢献
壁下誠
トップページ > ニュース > 食 > 台湾に「越前がに」などを売り込み 福井県副知事が訪問
台湾企業とのビジネスマッチングや誘客の拡大に向け、福井県の杉本達治副知事は6、7の両日、台湾を訪問してトップセールスを行った。高級スーパーで福井県農産品の販売拡大を働き掛けたほか、旅行社や航空会社では冬場の観光地として本県のスキー場を売り込んだ。
スーパーは彰化(しょうか)市の裕毛屋(ゆうもうや)を訪れた。県は2010年から同スーパーで物産展を開いており、昨年9月はコシヒカリやそばなどを販売。物産展を機に、県内企業とスーパーの継続的な取引にもつながっており、米やみそ、しょうゆが人気を集めているという。
杉本副知事は店内で県産品の販売状況を視察した後、「今後は越前がにの販売拡大に向けて協力をお願いしたい」と要請。スーパー側は「台湾人はカニが大好きなので、日本で知名度の高い越前がにに期待している」と応じた。
本県のインバウンド観光(海外客受け入れ)においても台湾は重要な地域で、2013年に台湾から本県へ訪れた宿泊客は前年比2・5倍の9710人。国・地域別トップで、全体の約35%を占めている。
台北市内ではスキージャム勝山の大平重衛門統括総支配人とともに、小松―台北便を運航しているエバーグリーングループ、スキーツアー専門の旅行社「高豊旅行社」を訪れ、営業活動を展開。スキージャムと県内観光地を組み合わせたツアー企画などを提案した。旅行社の担当者は「福井のスキー場は雪質が良く、人気が高い。本年度は昨年度以上に観光客を送り込みたい」と話した。
このほか、台北市の工業技術研究院なども訪れ、県内企業と台湾企業のビジネス交流促進を要請した。