今季の越前がに漁の2月末時点の福井県のまとめによると、漁獲合計金額(卸値)は23億1359万円で過去最高だった2023年度(24億8千万円)を上回るペースで推移している。2月は寒波などで漁に出られない日が多かったが、資源量の回復もあって豊漁が続いている。
県水産課によると、昨年12月末で漁期を終えた雌のセイコを含めた2月末時点の全体の漁獲量は423.1トン(前年同期比13%増)、漁獲金額23億1359万円(同5%増)、金額を漁獲量で割った1キロ当たりの単価は5468円(同8%減)。最上級ブランド「極」は前年同期に比べて15匹多い48匹。
2月の漁獲量をみると、雄のズワイは38.2トン(前年同月比11%増)、2月19日から漁が始まったズボガニ(水ガニ)は17.5トン(同4%増)だった。
今季の福井県分のズワイガニ漁獲可能量は、資源回復が進んでいることから昨シーズン当初に比べ約2割多い541トン。漁獲状況などに応じた追加配分を含む漁獲可能量568トンに対する2月末時点の消化率は約74%となっている。
昨季は漁獲状況などに応じて途中で追加配分された70トンを加えた漁獲可能量525トンに対し、漁獲実績は443トンだった。
漁期は3月20日まで。