「越前かに」の名付け親、知名度向上に貢献
壁下誠
トップページ > ニュース > 2009年10月 > お待たせ越前がに県内初水揚げ 越前町、坂井で80隻出漁
日本海の冬の味覚の王者、越前がに漁が6日、解禁された。福井県内からは越前町や坂井市三国町などから約80隻の漁船が出漁。各漁港には次々とカニが水揚げされ、シーズン到来を告げた。
越前町の各港からは5日夜、小型底引き網船と沖合底引き網船の計52隻が出港した。高矢孝祐船長(50)=越前町高佐=の「高砂丸」(19トン)は、6日午前0時過ぎから漁を開始。網には大量漂着している大型クラゲ(エチゼンクラゲ)も入ったが、大きな影響はなく次々とカニを引き揚げた。
午後3時までに26隻が続々と帰港、カニを水揚げすると再び漁へ出ていった。午後5時に大樟漁港で初競りが始まった。
同町漁協によると、初日の水揚げ量は雄のズワイが1470匹、雌のセイコが8万2千匹。帰港する船が少なく全体量は減ったが、1隻当たりはやや多め。競り値は、雄が6500~2万5千円、雌が600~2千円ほど。昨年に比べやや高めだという。
坂井市の三国漁港からは三国港機船底曳網漁協所属の底引き網漁船13隻が出港。6日は11隻が帰港した。ある船主は雄雌とも例年より少なめで、大型クラゲは多いときで一網に50~60匹かかったと話していた。
初競りは午後6時ごろから行われ、県漁連三国支所によると雄が5千~5万5千円、雌が400~3500円と昨年より安値となった。