長年の経験と技術でカニの居場所探る
中野良一
トップページ > ニュース > 2008年12月 > 越前がに漁2年ぶり5百トン割れ 2010年度福井県まとめ
福井県は30日、2010年度の越前がに漁(11月6日~3月20日)の結果をまとめた。しけにより操業日数が少なかったことで総漁獲量は470トン(前年度比8%減)と2年ぶりに500トンを割り込んだ。総漁獲金額も15億円で同6%減った。
雄はズワイガニと、水ガニ(脱皮から半年以内)を合わせると漁獲量360トン(6%減)、金額12億2000万円(4%減)。ズワイは242トン(3%増)、金額11億2600万円(2%減)で漁獲量は微増となったが、金額はわずかに落ち込んだ。水ガニは漁獲量の減少が大きく、118トン(21%減)、金額では9400万円(19%減)だった。
1月10日に漁期を終えた雌のセイコは漁獲量109トン(11%減)で金額2億8000万円(13%減)と1割程度減った。
県水産課によると、天候不順で、出漁した漁船数と日数を乗じた延べ操業日数が4269日と、前年度より約8%減ったことが主な要因。近年の総漁獲量は400~500トン台で推移しており「漁獲量、金額ともに1割程度の増減は想定の範囲内」としている。