「越前かに」の名付け親、知名度向上に貢献
壁下誠
トップページ > ニュース > 2005年3月 > 越前がにのすし弁当 雄島館(坂井)羽田などで販売
旅館、料理店経営の雄島館(本社福井県坂井市三国町米ケ脇4丁目、道場(どうじょう)宏社長)は13日、越前がにを使った空港利用客向けの新作すし弁当「蟹蔵(かにぞう)」を発売した。早朝に調理したものを午前中に空輸、10月にオープンした羽田国際線旅客ターミナルビルの回転ずし店「ありそ鮨(す)し」などで販売している。
同社の空港で販売する「空弁」は、サバやアナゴなどを使った「ありそ鮨し」に次いで2作目。「蟹蔵」は足の欠けた越前がにを使うことでコストを抑えた。足の身を載せた3個、かにみそなどが2個の5個セット。すし飯は県産ハナエチゼンを使用。若狭町特産の熊川くずをかに酢に溶いたものを塗ることで、すし飯の乾燥を防止するとともにしっとりした食感に仕上げた。
午前3時から本社調理場でつくり、小松空港からの始発便で空輸し午前10時半ごろ店頭に並ぶ。賞味期限は24時間。価格は2400円で当面1日5~10食の限定販売。本社での販売は前日までの予約制で2100円。そのほかJR福井駅の「プリズム」内の土産物店で販売する。
道場社長は「ほぼ100%県産素材で、満足のいく出来。まず本社で贈答用や冠婚葬祭向けの売り上げを伸ばし、空弁として全国での知名度アップにつなげたい」と話している。