「越前かに」の名付け親、知名度向上に貢献
壁下誠
トップページ > ニュース > 1997年10月 > 三国町が東京でカニ配りPR 重油事故支援に感謝
「ありがとう全国の皆さま、がんばります福井県三国町」―。重油事故で大きな被害を受けた同町は九日、東京・銀座の繁華街で特産の越前ガニ、甘エビを配って大々的なキャンペーンを展開した。
ボランティア活動や義援金など全国から寄せられた支援に対する感謝と、回復しつつある海をアピールして観光客誘致を図ろうというもの。町や町観光協会、漁業関係、商工会が一体となって行った。
銀座三丁目の百貨店前を会場に、東京三国会や全日本海員組合の協力も得て約六十人が参加。ミス東尋坊らが一人ひとりに声を掛けながら産地直送のカニ、甘エビとチラシを配った。
午後一時と四時の二回行われたが、事前のPRが効いて長蛇の列。用意した千六百食はあっという間になくなった。
半沢政二町長も自らカニを配ったが「民宿、旅館などに四、五月の予約がないのが心配だ。海はきれいになった。魚も被害がない。ぜひ、楽しみにして来ていただきたい」と期待。道場幸信町観光協会会長も「観光客を呼び戻したい」と力を入れていた。
キャンペーンは二十四日に大阪、二十七日には名古屋でも展開する予定。