「越前かに」の名付け親、知名度向上に貢献
壁下誠
トップページ > ニュース > 1997年1月 > 「うららの極味膳」好評、坂井市商工会 越前がにの「かに膳」も
福井県坂井市の食材を使った膳料理を市内50店舗が提供する「越前坂井 うららの極味(きわみ)膳」の販売が昨年末で2カ月がたった。販売数は2271膳、売り上げは約626万円で、事業を展開する坂井市商工会は「滑り出しとしてはまずまず」とし、テレビ番組放映などさらなるPRに力を入れ、食を通したまちづくりを進めていく。(屋敷洋史)
「うららの極味膳」は地元食材を使ったまちおこし企画「旅食プロジェクト」の一環で、同市商工会が昨年11月6日から開始。市内の飲食店、宿泊施設50店舗が坂井市の豊富な食材を使った「極味膳」を提供、うち17店舗は越前がにを使った「かに膳」も提供している。12月末までの実績を各店舗からの報告書でまとめた。
それによると、提供数は極味膳、かに膳合計で2271膳、売上額は626万50円。客単価は2757円。極味膳に限ると2133膳で483万3200円を売り、客単価は2266円となり市商工会が予想した単価約1600円を上回った。顧客は坂井市民がほぼ5割で、新規顧客も345人開拓した。
市商工会は「提供数は予想を若干下回ったが、客単価が予想を上回るなど成果がありまずまずの滑り出し」とした上で、さらなる販売数増に向けた取り組みを計画。2月に、ふくいの食アンバサダーでフランス料理シェフ三國清三さん(東京都)と県の健康長寿ふくい推進特別アドバイザー、服部幸應さん、福井市出身でふくいの食アンバサダー、友田晶子さんを招き、極味膳の食べ歩きテレビ番組を制作、放映する。
このほか今春に参加店舗を巻き込んだイベント、販売開始1年をめどに参加店舗を新たに募集し膳料理を増やすなどする予定。市商工会は「店舗、地域一体となって坂井の食、まちをどしどしPRしていきたい」としている。