長年の経験と技術でカニの居場所探る
中野良一
トップページ > ニュース > 1996年10月 > 重油事故ボランティアにカニ振る舞う 三国港機船底曳網漁業協同組合
福井県三国町で重油の回収作業に奮闘しているボランティアに七日、日ごろの作業に対するお礼として越前ガニなどが振る舞われた。思いもよらない日本海の”冬の味覚”のもてなしに、ボランティアは顔をほころばせた。
贈ったのは三国港機船底曳網漁業協同組合(吉岡辰組合長)。五日未明から六日午後にかけて十六隻が出漁し、ミズガニ約八百パイと甘エビ約五百匹を同町安島のボランティア本部に届けた。
早速、各回収現場に配られ、同本部前では赤十字奉仕団のメンバーから一人ひとりに手渡された。ボランティアからは「まさか越前ガニが食べられるとは思っていなかった」「前に食べた時と同じ。やっぱりおいしい」などの声が上がっていた。
同組合の米田清理事は「せっかく三国まで来てくれたんだから、地の新鮮な味を食べさせてあげたかった。組合もイメージ回復に向けて努力していきたい」と話していた。