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刀根瑛昌
トップページ > ニュース > クロマグロ来季最高 福井海区 ズワイ今季27トン追加 漁獲可能量
福井海区漁業調整委員会が2月13日、福井市の県水産会館で開かれた。来季(2025年4月~26年3月)の県内クロマグロの漁獲可能量について、小型魚が46.5トン(今季当初比23.7トン増)、大型魚が32.9トン(同13.7トン増)となる見通しが示された。県水産課によると、クロマグロで漁獲可能量が定められた18年度以降でいずれも過去最高。
クロマグロの資源量回復を受け、日本を含めた全体の漁獲枠について小型魚で1.1倍、大型魚で1.5倍とすることが昨年の国際会議で合意された。
また、本年度末までのクロマグロ漁獲可能量は、小型魚で昨年12月に4.7トンの追加配分があり31.2トンとなった。割当枠に対する消化率は2月10日時点で45.3%。大型魚は22.7トンに対し、消化率は同日時点で60.3%。
このほか、今季のズワイガニの追加配分方針が報告された。小型底引き網漁船が対象の知事管理量22トンと大型船対象の大臣管理量5トンの計27トン増で、漁獲可能量は568トン(前季比43トン増)になる見通し。
1月末時点の漁獲量は367.5トン(前年同期比14%増)で、当初割当枠541トンに対する消化率は67.9%。資源量回復や今季の水揚げが順調なことを受け、追加配分を要望していた。
昨シーズンは、漁獲状況などに応じて追加配分された70トンを加えた漁獲可能量525トンに対し、漁獲実績は443トンだった。
漁獲可能量は、漁獲状況や各県要望などに応じて、国が留保枠から追加配分している。