「越前かに」の名付け親、知名度向上に貢献
壁下誠
トップページ > ニュース > ペイペイで宿泊費還元 8千円支払い→4千円分 福井県坂井市 1月、30施設対象
福井県坂井市は2022年1月1日から1カ月間、市内30の宿泊施設でスマートフォン決済サービス「PayPay(ペイペイ)」を利用した税込み8千円以上の支払いに対し、4千円相当のボーナスが還元される「さかいdeお泊まりキャンペーン」事業を始める。新型コロナウイルスの影響で売り上げが落ち込んでいる事業者の支援が狙い。1月以降も継続される方針の県の「ふくいdeお得キャンペーン」などとの併用もできる。
政府は観光支援事業「Go To トラベル」について1月下旬~2月上旬の再開を目指しており、市はそれまでの経済対策として、越前がにや新年会シーズンに合わせてキャンペーンを企画した。
市によると宿泊施設の利用者は市内外を問わない。12月28日からアプリに表示される宿泊施設のクーポンを決済前に取得。ペイペイを使って8千円以上の支払いをすると、30日後に4千円のペイペイボーナスがアプリに付与される。
宿泊費のほか、施設での追加の飲食代や土産物購入も対象になる。ボーナスの取得は1施設につき1回限り。施設一覧は市ホームページに掲載している。
2人で宿泊して1人の料金が8千円の場合、それぞれがペイペイで決済すれば各4千円ずつボーナスがもらえる。ただし、通常1回の決済で支払うべき代金を分割して決済することはできない。また施設ごとに1カ月で利用できるペイペイの決済額上限があり、利用前に確認が必要になる。
事業費は新型コロナ対策の地方創生臨時交付金を活用した5146万円。市はペイペイ決済で支払われたクーポン相当分の金額を事業者に補助する。観光交流課は「坂井市の美食に触れてもらい、アフターコロナも見据えた集客につなげることで宿泊事業者を支援したい」としている。