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越前がにの不思議迫る こども記者、福井県越前町で取材 競り見学 「生きたまま」驚き

2022年12月10日

ルポ

「越前がに」の特徴について取材するこども記者=11月19日、福井県越前町大樟の越前漁港競り場に並ぶ越前がに=福井県越前町の越前漁港競りに出された越前がに。甲羅に付いたつぶつぶが、おいしさの〝あかし〟カニビルの卵越前がにミュージアムの研究室で小さなカニを取材=福井県越前町厨(くりや) 福井県の冬の味覚「越前がに」。両手で持ってみると「重い! がっしりしている」。大きなものだと1.5㎏以上もあり、12回も脱皮して育ちます。福井新聞こども記者の4人が、県内で最もカニ漁が盛んな越前町を訪れ、不思議がいっぱいの生態や競り、漁について取材しました。

 越前漁港では、カニの競りは午前9時に始まります。直前になると、いけすから次々にカニが出され、競り場に並べられます。

 こども記者は特別に作業を体験。はかりで重さを量り、100g刻みで大きさ別に床に運びます。「動いた! 生きてる」。その通り、生きた新鮮なまま漁船が運んでくるのです。

 「船は午前0時出港が多いです。大体30時間漁をして、次の日の朝に帰ってきます」。越前町漁協の南直樹さん(58)が教えてくれました。漁協には小型船41隻、大型船4隻が所属。代わる代わる漁に出ます。

 カニをよく見ると、背中につぶつぶが付いています。これはカニビルの卵。「多いほど、最後の脱皮から日がたっていておいしいカニだと言われます」と南さん。そして、どのカニにも脚に黄色いタグが付いています。「本物の越前がにというしるしです」

 競りは「競り人」が大きな声を出し進めていきます。一方、競り落とす「仲買人」は声を出しません。指を使って買いたい値段を示し、あっという間に買い手が決まっていきます。

 「なぜ越前がには高級なの?」。こども記者が南さんに質問しました。「昔はそんなに高くなかったんだよ」。新鮮なまま運ぶ技術ができるなどして、求めるお客さんが増えたのが原因ではないかと推測。おいしさの理由は、漁場が近く地形が段々畑のようになっていて、カニが住みやすい環境になっているためだそうです。

 2015年には最上級ブランドの「極」が誕生。ゆでた重さ、甲羅の幅など厳しい決まりがあり、今年の初競りでは310万円の値段が付きました。  数が減らないように、1シーズンに取れる量は決まっています。今年は好天が続き漁に出る回数が増えるなどして大漁になり、漁船1隻の取る量を決める漁獲制限がかかりました。それでも、この日は1200~1300匹の競りが行われ、港町は活気づいていました。

●脚再生、脱皮12回に感心

 「ミュージアム」訪問  こども記者の4人は越前がにミュージアムを訪れ、普段は入れない研究室を見学し、主任研究員の大間憲之さん(74)に話を聞きました。

 研究室ではカニを飼育中。そのうち一匹、脚が1本だけ小さなカニがいました。「もし足がなくなっても、脱皮すると再生するんです」。これにはこども記者もびっくり。「脚だけ食べてから逃がせば無限に食べられる」と盛り上がりました。

 越前がにミュージアムは、カニの生態や漁について、模型、図、映像などで学べる施設です。

 大間さんが写真やジオラマの前で説明してくれました。「生まれたばかりの越前がには、カニとは全く違う見た目です」。突起を持つ3㎜ほどの姿で「ゾエア」といいます。やがて稚ガニになり、セイコと呼ばれる雌は10回、ズワイと呼ばれる雄は12回の脱皮を繰り返します。

 越前がにがすむのは水深200~300メートルの深さ。「太陽の光も届かない過酷な環境ですが、敵もほとんどいません」と大間さん。冗談めかしながら「最大の敵は漁師さん」だそうです。

 県内でのカニ漁の歴史は古く「1500年代から行われていたのが貴族の日記に残っています」。贈り物として京都に運ばれていました。


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