福井県小浜市川崎3丁目の県漁連小浜支所で5日、初競りが行われた。スズキや若狭ぐじ、レンコダイなどのさまざまな魚介が集められ、競り人の威勢のいい声が響いた。
初競りにかけられたのは定置網漁を中心に4、5日に水揚げされた約30種類の約1トン。スズキやレンコダイ、サザエ、赤ナマコ、若狭ぐじなどが並んだ。しけの影響で昨年より量は少なく、魚種によって価格は高めだった。
競りに先立って行われた初市式には、漁連関係者や買い受け人ら約50人が参加した。林明範支所長は「魚価の低迷、漁業者の高齢化や後継者不足など難題を抱える中、小浜ではサバやトラウトサーモンの養殖が始まった。新しい取り組みの下、活気ある元気な市場にしていきたい」とあいさつ。参加者全員で三本締めを行った。
買い受け人の田中孝次郎さん(73)は「安定して魚が取れる良い一年になってほしい」と話していた。
同市川崎2丁目の市総合卸売市場でも初競りが行われ、買い受け人約30人が参加した。谷田部ねぎや越のルビー、ハクサイ、ホウレンソウ、シイタケなど約20種類の青果が並んだ。