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刀根瑛昌
トップページ > ニュース > 食 > 焼き鯖寿司、油揚げ、カニグラタン… 坂井ブランドに7食品
福井県坂井市商工会は9月30日、「越前坂井」の地域食ブランドに認定した焼き鯖寿司(ずし)や油揚げ、カニグラタンなど7商品を発表した。年内にも県のアンテナショップふくい南青山291(東京)に並べ、これを足場に首都圏を中心に販路拡大を目指す。
「越前坂井ブランド」は、食による地域活性化として取り組む販路開拓支援事業の一つ。7商品は、来年2月に東京ビッグサイトで開かれる国内最大の食の展示会「スーパーマーケット・トレードショー」に出展する。
認定したのは、もみわかめ、焼き鯖寿司、焼き鯖へしこ、油揚げ、ラッキョウ、生厚揚げ、越前がにグラタンの7品。それぞれ「海が見える、もみわかめ。」といった具合に、消費者に特長や厳選商品を連想させる商品名をつけた。
パッケージは、黒を基調としたシックなデザインで統一し、高級感を持たせた。清らかな水の流れをイメージさせる坂井、福井の「井」の文字を象徴的に表した統一ロゴマークを記した。
販路開拓に当たっては、同商工会が小売店との交渉など営業の窓口となる。売り場は7商品セットでのコーナー展開を働き掛ける。販路拡大が難しかった単品販売の欠点を補うとともに、統一基準、統一イメージによるインパクト効果を狙う。価格は今後、製造者の意向や市場の動向を踏まえ月内に固める方針。
この日、市商工会で審査委員らに完成商品がお披露目された。審査委員長を務めた笠島秀雄・同商工会長は「自信を持って越前坂井ブランドを全国に広めていきたい。さらに商品数を増やし、ブランドの充実化にも取り組んでいく」と述べた。
同商工会は昨年10月に戦略会議を発足し、市内事業所から食産品を募集した。応募のあった30商品から▽坂井市らしさ▽オリジナリティー・アイデア性▽市場性▽食味▽品質保持や食品添加物の使用状況―などを審査。同商工会・食の大使を務める料理評論家、服部幸應さんの試食も経て決定した。
越前がに漁の解禁日は11月6日。
越前坂井ブランド認定商品は次の通り。
▽「海が見える、もみわかめ。」(波屋)▽「日本で最初の、焼き鯖寿司。」(スターフーズ)▽「醤油しみ込む、焼き鯖へしこ。」(同)▽「谷口屋の、あぶらあげ。」(谷口屋)▽「しゃきしゃき、極小粒らっきょ。」(三里浜特産農業協同組合)▽「青豆でつくった、生厚あげ。」(農事組合法人上江ファーム)▽「越前がに踊る、グラタン。」(第一望洋楼)
2次認定産品 31日まで募る
坂井市商工会は「越前坂井ブランド」の第2次認定に向けた地域産品を、10月31日まで募っている。
同市内に主たる事業所があり、市内で生産、加工した完成された食品。自社基準で無添加であることも条件。
11月に統一基準に照らした1、2次審査を行い、来年2月中ごろに服部幸應さんや、県「ふくい食のアンバサダー」の友田晶子さんらが試食し、認定の是非を決める。
所定の用紙で申請する。申請料は無料。問い合わせは坂井市商工会=☎0776(66)3324。