福井市中心市街地の飲食店主らでつくる「ふくめし実行委員会」は22日、観光客にお薦めしたい福井の食として県民が投票で選んだ「ふくめし」15品を発表した。一番人気のおろしそばをはじめ、越前がにやソースカツ丼など、いずれも全国に誇れる“県民食”。福井国体や北陸新幹線県内延伸を見据え、ガイドマップやホームページで発信する。
実行委はJR福井駅西口や通称浜町、片町などの33店舗が加盟。駅周辺エリアの共同販促組織「エキマエモール」が事務局を務める。
投票は約30品の候補から選択または自由記入する方式で、4月25日から6月10日まで受け付けた。1049票が集まり、おろしそばが最多の215票を獲得。越前がに(160票)、ソースカツ丼(147票)と続いた。他に▽純けい(焼き鳥)▽塩うに▽厚揚げ▽サバのへしこ▽たくあんの煮たの-などが選ばれた。
ふくめしのPRに役立てるアイコンも考案した。15品を白黒のシンプルなイラストで描き、品名を平仮名で添え、それぞれ色付きの円で囲んだ。
22日は市内で実行委の定例会を開き、ふくめしと市中心市街地の提供店舗を紹介するガイドマップを9月1日に3万部発行し、同日にホームページを公開することなどを確認した。月刊フリーペーパー「エキマエモールプレス」は、7月号から毎号1ページをふくめしの紹介に充てる。
また「ふくめし祭」を9月2日に、市などが主催する「まちなか運動会」に合わせて福井駅前電車通りで開催。約10店舗がふくめしを使ったオリジナル弁当を販売するほか、おろしそばを二人羽織で食べてもらうブースも設ける。
齊藤仁志実行委員長は「選ばれた15品は想像通りもあれば驚きもあった。『ふくめし』のブランドで継続して発信していきたい」と話していた。