福井県越前町大樟の越前漁港で5日夜、越前がに漁の出漁式が行われた。漁師や家族、西川知事ら関係者約50人が豊漁と乗員の安全を祈願。計50隻が漁場に向かった。
今シーズンから売り出す最上級のズワイガニ「極(きわみ)」の大漁と安全操業を願い、県内で越前がにの水揚げ量トップを誇る同町漁協が初めて開いた。
地元の子どもによる大漁太鼓の披露や神事に続いて出漁式があり、同町漁協の齊藤洋一組合長は「操業の安全と大漁を願う」とあいさつ。漁師を代表して山下義弘さん(56)=同町小樟=が「おいしい越前がにを消費者に届けたい」と力強く誓った。同町漁協婦人部が音頭をとって「頑張れー」と高らかに三唱した。
6日午前0時の解禁に向けて次々と出港。出席者は漁船の明かりを見守っていた。
越前がにのズワイガニの漁期は来年3月20日まで。