トップページニュース2006年3月 > ズワイガニ漁獲量4年ぶり増 雌は1.5倍、資源保護功を奏す

ズワイガニ漁獲量4年ぶり増 雌は1.5倍、資源保護功を奏す

2000年04月11日

漁、競り・市場

 九九年度のズワイガニ漁が終了。福井県機船底曵網漁協がまとめた本県の今シーズンの漁獲量は、雌ガニが大幅に増加したことから、昨シーズンに比べ一二%増の四百六十五トンだった。全体の漁獲量が増加したのは四年ぶり。近年、韓国漁船の乱獲に悩まされてきたズワイガニ漁だったが、新たな日韓漁業協定発効後、シーズンを通して韓国漁船の影響を受けずに終えた今シーズン。乱獲のつめ跡は残るものの、資源管理の効果も表れており、回復への期待が膨らむ。

 ■乱獲の影響残る

 雄ガニ、雌ガニ、水ガニを合わせた総量は昨シーズンに比べ約五十トン増。内訳は雄が昨シーズン比二二%減の百十三トンだったが、雌が五二%増の百三十六トン、水ガニが二〇%増の二百十六トンとなった。

 近年では九五年の五百二十三トンがピークで、その後、韓国漁船が顕著に確認されるようになり、九七、九八年度は雄を中心に半分近くまで減少していた。

 雄は雌に比べ分布域が沖合にあるため、昨シーズンまでの韓国漁船の刺し網による乱獲の影響が、今シーズンも尾を引いているとみられる。雌が約一・五倍増と好調だったことについて、県水産試験場の安達辰典主任研究員は「基本的には保護礁の造成や放流、自主規制など資源管理の効果」と分析する。

 また「水ガニが増加したことは雄への期待も高まる。来シーズンも増加が確認されれば安心感も出る」としており、韓国漁船の影響がなくなったことから「資源管理を進めることで回復してくる」と期待を示す。

 ■タグの効果も

 価格は一キロ当たり、雄が昨シーズンに比べ七%アップの六千七十六円、雌が二八%ダウンの二千三百十三円、水ガニが一五%高い千四十三円だった。全体では一四%安い二千六百三十五円。

 雄は漁獲量が減少した分、価格は昨シーズンを上回ったが、雌は豊漁だったことから値を下げた。ただ、需給バランスによる価格の変動以上に「景気低迷が影響し下降傾向にある」と県漁連ではみている。

 また、「越前がに」のブランドを守るため、九七年度から越前町漁協が雄に付け始めた識別マークのタグは、今シーズンから小浜地区でも始まり、昨シーズンに比べ一・八倍の値段になるなど「タグによる効果が少なからず出ている」(県漁連小浜支所)という。県漁連では「タグだけで高値につながるとは言えないが、全体的に価格の安定にはつながっている」と話している。

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