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納谷一也
トップページ > ニュース > 2005年3月 > 越前町で新造船の大漁祈願神事 越前がに漁で活躍誓う
新造船の安全操業と大漁を祈願する神事「新船祝(にいふねほがい)」が21日、福井県越前町厨の越前漁港で行われた。地元住民ら約200人が集まり、真新しい船の門出を祝った。
同町道口の船主、山野洋明さん(64)の沖合底引き網漁船「圓生(えんせい)丸」で全長約30メートル、約74トン。照明は全て発光ダイオード(LED)を使用している。
昨夏、20年以上使っていた船の買い替えを決め、島根県の造船所に製作を依頼していた。今月中旬に完成し、20日夕方に同県を出発。この日朝、越前漁港に到着した。
船上で行われた神事には漁業関係者ら約20人が出席。同町小曽原の金刀比羅参宮の高原正舟宮司がおはらいをし、出席者が玉ぐしをささげた。神事後は船上から、集まった地元住民や漁師仲間に祝い餅をまいた。
新船ではエビ漁や越前がに漁などを行う。山野さんの息子で乗組員の有司さん(32)は「中古船の購入はあるが、大きな船の新造はこの辺りではめったにない。心機一転、漁に励みたい」と決意を新たにしていた。