競り落とすには度胸が必要
中橋睦男
トップページ > ニュース > 1997年1月 > カニシーズン到来越前がに初競り ズワイガニ高値2万8千円
日本海の冬の味覚の王者、越前がに漁が6日、解禁された。福井県内では坂井市三国町や越前町などから漁船が出漁。各漁港に続々とカニが水揚げされ、シーズン到来を告げた。
三国漁港からは5日夜、三国港機船底曳網漁協所属の底引き網漁船13隻が出港し、6日午前0時の解禁とともに漁を開始。夕方までに8隻が帰港した。ある船長は「セイコガニ(雌)は多かった」と話し、別の船長は「しけや大型クラゲの影響はなかったが、いつもの場所にカニがいなかった。違う漁場を探してみる」と今後に期待を寄せていた。三国漁港の動画を見る
初競りは午後6時ごろから始まり、競り人らの威勢のいい声が競り場に飛び交った。県漁連三国支所によるとズワイガニ(雄)は5千~2万8千円、セイコガニは300~2200円の値を付けた。昨年よりズワイガニは2割高、セイコガニは3割安という。全体の水揚げ量は昨年よりやや少なめだった。
越前町からは小型46隻、大型6隻の合わせて52隻が出漁。小型全隻が日帰りし、うち43隻が初競りに参加した。同町漁協によると、ズワイガニが昨年より1割安、セイコガニは2割安となった。水揚げ量はズワイガニが3800匹、セイコガニは11万6300匹で、一隻当たり平均はいずれも昨年並みだった。越前漁港の動画を見る
越前がに漁はセイコガニが来年1月10日まで、ズワイガニは3月20日まで続く。(高村友基、岩崎大樹)