「越前かに」の名付け親、知名度向上に貢献
壁下誠
トップページ > ニュース > 1996年11月 > 越前ガニ漁が解禁 初値最高で18500円
福井県に冬の訪れを告げる越前ガニ漁が六日、解禁された。天候に恵まれ出漁船数が多かったこともあり、三国漁港では昨年に比べ五割増の約五千二百六十キロが水揚げされた。ズワイガニの初値は最高で昨年より一割程度安い一万八千五百円となった。
三国漁港からは前日の五日、十七隻が約五十キロ沖の漁場を目指し出港。六日午前零時から網入れを数回行った後、漁獲のあった漁船十二隻が帰港した。
初セリは午後六時から行われ、雄のズワイ千六百十一キロ、雌のセイコガニ三千六百五十二キロが次々にセリ落とされた。初値は、それぞれ一万八千五百―一万円、二千八百―千円で、いずれも昨年より安値となった。
三国港機船底曵網漁協の吉岡辰組合長は「重油事故で、風評被害など大きな損害を被った分を取り返したい」と今季に期待していた。