「越前かに」の名付け親、知名度向上に貢献
壁下誠
トップページ > ニュース > 1996年11月 > 越前ガニ漁解禁、初セリは高値 悪天候が影響、越前町
日本海の冬の味覚を代表する越前ガニ漁が六日、解禁され、福井県越前町で初セリが開かれた。悪天候の影響で出漁船数が少なく、初日の漁獲量はズワイガニ、セイコガニ合わせて約千キロと昨年を大きく下回ったが、セリ会場には威勢の良い掛け声が響き、三十分余りでズワイ、セイコとも完売した。
ズワイガニのセリ値は、漁獲量が少なかったことや祝儀相場も相まって、二万二千―二万八千円と昨年の一・五倍となった。セイコも千五百―三千円と高値で競り落とされた。
五日からの悪天候で解禁初日は越前町漁協などから大型底引き船九隻のみが出漁。越前町の西約五十キロの沖合で午前零時、一斉に投網した。うち六隻が午前六時すぎから順次帰港し、セリに備えた。
越前町の小樟漁港では午後一時から初セリが始まった。同町漁協の指定仲買人約四十人が参加し、「売り子」らの威勢のいい掛け声が響いた。
越前ガニ漁はズワイが来年三月二十日まで、セイコは一月十日まで行われる。