長年の経験と技術でカニの居場所探る
中野良一
トップページ > ニュース > 敦賀真鯛 食卓に彩りを 民宿で姿焼き出荷ピーク 年末年始向け200匹予定 福井県敦賀市
年末年始の食卓を彩る敦賀真鯛(まだい)の姿焼きの出荷が最盛期を迎えている。福井県敦賀市沓の民宿では12月26日、マダイが次々と焼き上げられ、香ばしい匂いが漂う中で箱詰め作業が行われた。
マダイの養殖は約50年前に始まり、2018年に市海水養魚協会が敦賀真鯛と名付けてブランド化に着手。現在、北陸新幹線の開業効果もあって人気が高まっている。西浦地区は、マダイの養殖地域としては国内最北端で、同協会理事の中村英樹さんによると、低水温で成長が遅い分、身の締まりがよく味も濃くなる。
中村さんが営む中村旅館では、年間を通して注文販売を行っている。年末年始に最も予約が入るといい、26日は市内や小浜市、大阪府へ出荷する約50匹をじっくりと焼き上げ、スダチやヒノキの葉を添えて丁寧に箱に詰めていった。年末年始分として約200匹の出荷を予定している。
中村さんは「敦賀真鯛は今夏の厳しい暑さを乗り越えてくれてよかった」と話し、姿焼きについて「マダイの味がしっかり出て、脂の乗りもほど良い。冷まして塩が中までなじむと、よりおいしくなる」と胸を張っていた。
体長約40㎝で1匹3780円(税込み)、飾り付き4320円(同)。予約は中村旅館=電話0770(26)1152。