至高のカニを確実に提供
刀根瑛昌
トップページ > ニュース > 競りの臨場感 映像で 三国港市場(福井県坂井市) 越前がに 品定め表情や手の動き 競り人の胸元にカメラ
福井県坂井市の三国港市場は今季の越前がに漁から、競り人の胸元に装着したカメラで競りのライブ映像を見学室で流している。仲買人が品定めする真剣な表情や手の動きで買い取り価格を示す様子など、競り人目線の臨場感が味わえる。
市場は2022年3月のリニューアルオープン時、「一般の人に卸売市場を身近に感じてもらいたい」とガラス張りの見学室を整備。競り場の音が聞こえるスピーカーを備えた。
しかし仲買人の陰になり、広い競り場の奥で行われる際には見えにくくなる課題があった。そこで今季初水揚げの11月8日から、競り人が胸元に付けた小型カメラ映像を見学室モニターに映し始めた。
オスのズワイガニの競り時、競り人は仲買人が囲む競り台に座って仕切る。仲買人と対面する映像では左側から漁師がカニを運び込み、仲買人が次々価格を提示。取引が成立すると右側に送られ引き取られる。瞬時に決まっていき、次々繰り返されていく。メスのセイコガニの競りはトロ箱で床に並べられた状態で行われる。
3月20日までの越前がに漁期限定。見学は市場ホームページからの予約が必要。競りは天候により不定期開催で、開催時は午後6時から。開催有無の確認は市場(平日午前8時半~午後5時15分)=電話0776(50)3921。