長年の経験と技術でカニの居場所探る
中野良一
トップページ > ニュース > 越前がに続々 県内漁港、初水揚げ
11月6日の解禁後、悪天候のため出漁を見合わせていた福井の冬の味覚「越前がに」漁が8日、始まった。越前町と坂井市三国町の漁港では待望の水揚げ、初競りが行われ、活気にあふれた。
8日午前5時、福井県沖で操業する底引き網漁船が出漁。昼過ぎからは越前町漁協所属の小型船35隻や三国港機船底曳網(そこびきあみ)漁協所属の船など7隻がそれぞれ帰港し、取れたてのカニを次々と水揚げした。
初競りは越前町大樟の町漁協荷さばき所で午後3時半から、坂井市三国町の三国港市場では同6時から行われ、競りのかけ声とシーズン開始を待ちわびた喜びの声が入り交じった。
この日、越前がにの最高級ブランド「極(きわみ)」は出なかった。越前町漁協によると、同クラスの大きさのカニはあったものの脚が細いなど基準に達しなかったという。
県水産課によると、初競りに出されたズワイガニは約7600匹、セイコガニは約9万匹だった。
漁期はセイコガニは12月31日、ズワイガニが来年3月20日まで。