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刀根瑛昌
トップページ > ニュース > 越前がに24億8000万円、最高 漁獲額3年連続 雄ガニ資源残し 23年度まとめ
県は27日、20日に漁期が終了した2023年度の越前がに漁獲結果をまとめた。金額は前年度比13%増の24億8千万円となり、3年連続で過去最高を更新した。漁終盤に荒天が続き、2月20日解禁のズボガニ(水ガニ)の1キロ当たり平均単価も過去最高となった。
ズボガニの漁獲量は前年度比38%減の59トン、金額は1%増の1億900万円で、単価は64%増の1856円だった。ズボガニは翌年には一般的な雄の越前がにとして漁獲が見込まれる。県水産課は「資源量は増加傾向が続く見通しで、結果的に雄ガニの資源を残した形になる。24年度の漁もいい方向に向かうのではないか」としている。
23年度の越前がに漁は、資源量が回復基調にある中、漁業者は漁1回当たりの漁獲量規制を行うなどして、シーズンを通して安定供給に努めた。その結果、全体の漁獲金額は2月末時点で過去最高を更新。シーズン全体の漁獲量は7%増の443トン、1キロ当たり単価は6%増の5596円となった。
23年度の雄のズワイは漁獲量が前年度比33%増の206トン、金額は17%増の18億3500万円、単価は12%減の8921円。最上級ブランド「極」は48匹だった。セイコ(雌ズワイ)の漁獲量は9%増の179トン、金額は5%増の5億3600万円、単価は3%減の2999円だった。
越前がに漁は11月6日に解禁し、漁期はセイコが12月31日、雄は3月20日まで。ズボガニは2月20日~3月20日。県内60隻の底引き網漁船が出漁し、出漁漁船数と日数を乗じた延べ操業日数は、前年度とほぼ変わらず2575日だった。1日当たりの平均漁獲量が増え、資源量の回復を裏付けたと言えそうだ。