越前がにの漁が6日、解禁され、福井県越前町大樟の越前漁港では午後5時から初競りが行われた。越前がにの最高級ブランド「極(きわみ)」の1匹目が競りにかけられると過去最高の高値となる46万円の値が付いた。坂井市三国町の三国漁港の競りでは23万円。初日は両漁港で計2匹が揚がった。
同漁港では6日午前8時45分ごろ、3千匹を超える越前がにを積み最初の船が帰港した。関係者は、ズワイガニやセイコガニを詰めたトロ箱を下ろしたり、越前がにを証明する黄色いタグを付ける作業に追われ、港はシーズン到来に活気づいた。
県水産課によると、「極」は甲羅幅14.5センチ以上、重さ1.3キロ以上などの基準を満たしたズワイガニで、2015年から売り出している。昨季の漁獲は県全体で254匹、同町で167匹。競り値の最高値は1匹当たり37万円だった。
越前がにの漁期は雄ガニが6日~来年3月20日、雌ガニが6日~12月31日で昨季と同じ。水ガニは、資源保護のため開始が昨季より10日遅くなり、来年2月19日~3月20日。