
1~2月のふ化シーズンを迎えたズワイガニの幼生が、福井県越前町厨の越前がにミュージアムの水槽でふわふわと漂い、来場者の目を引きつけている。ふ化は約1カ月間続き、愛らしく舞う姿は3月ごろまで見られる。
雌は1匹あたり10万個以上の卵を産み、約5万個がふ化する。卵からかえって1時間後に、角のような突起を持つ体長約3ミリの「第1期ゾエア」になり、3カ月で稚ガニへと成長する。

水槽には雄3匹、雌約50匹が展示されており、今月上旬からふ化が始まった。現在、第1期ゾエアの幼生が無数に見られる。英名「スノークラブ」の名前にふさわしく、越前海岸を舞う雪のようにふわふわと白い幼生が舞っており、来館者は「幻想的できれい」と写真に収めていた。
幼生の一部約千匹は、昨年の改修で新設された研究室で成育。顕微鏡で拡大した映像をモニターで見ることができる。
大間憲之研究員(68)は「立派な越前がにも、自然界を生き抜いてきた少数精鋭。小さい時期の貴重な姿を見てほしい」と話していた。