「越前がには日本で一番おいしいカニ」
田村幸一郎
トップページ > ニュース > 食 > フグ天ぷらに杜仲茶塩で味わう丼 ふくい美味探訪福丼県編
高浜に来な~れ、食いな~れ―。レストラン源治の江上酵人(こうにん)店長(52)が、地元福井県高浜町の常連さんや観光客らに親しみを持ってもらおうと名付けたフグ塩天丼「福な~れ丼」。新鮮な地物のフグの天ぷらを、高浜特産の杜仲(とちゅう)茶入りの天然塩で味わう。食すると、フグの上品な甘みが口いっぱいに広がってくる。
高浜の杜仲茶は香りがよく、すっきりとした後味が特徴。滋養強壮や血圧を下げる効果があるという。「塩分が強い粗塩では、フグのうまみを引き出せない。それに高浜もPRしたい」(江上店長)と考えたのが「杜仲塩」。茶葉を丁寧にすりつぶし、ミネラルたっぷりの塩と混ぜ合わせた。苦味はなく、まろやかに仕上がった。
高浜には「大盛り文化」があるらしい。そこでサバフグは3枚おろしにし、ボリューム感を出した。トッピングのシイタケは、おおい町産の肉厚なものを厳選。ご飯に軽く天つゆをかければ、一気にかき込むことができる。
アオサの香りが鼻をくすぐるフグ汁が付いたお得なセットになっている。町商工会などの食のブランド化事業として春からメニューに加えた。江上店長は「高浜らしさを前面に出した丼。にぎわいの一助につながれば」と話す。地元愛にあふれた逸品だ。
福な~れ丼は972円。営業時間は午前11時~午後9時(ラストオーダーは30分前)。第1、2、3木曜定休。高浜町宮崎。電話0770(72)2522。