長年の経験と技術でカニの居場所探る
中野良一
トップページ > ニュース > 越前がにミュージアム > 越前がにの婚活事情は? かにミュージアムで求愛活動盛ん
越前がにも婚活?-。ズワイガニの雄が雌をハサミでつかみ上げる求愛行動が、越前町厨(くりや)の越前がにミュージアムで見られる。
館内のカニ水槽には雄3匹、雌50匹のカニが飼育されている。雄は気に入った雌を見つけると、大きなハサミでつかみ自分をアピール。別の雄が近寄ってくると、雌が奪われないように高々と掲げる。
中には左右のハサミで2匹の雌を同時につかんだり、1匹の雌を3日間もつかみ続けて猛アタックする“猛者”もいるとか。一方、つかまれても、好きなタイプでないのか抵抗して逃げ出そうとする雌もいる。カニの婚活も大変なようだ。
求愛活動が見られるのは1月下旬から3月下旬まで。求愛に成功した雄は雌を腹の下に抱え込み交尾する。雌は交尾後、腹に約10万個産卵し、約1年後にふ化する。水槽内では今年ふ化した幼生も見ることができる。(岩崎大樹)