越前ガニ漁解禁合わせ温泉まつり　三国の旬たっぷり

　三国温泉の開湯二周年を記念した「’９７冬の三国温泉まつり」（福井新聞社後援）は、十五日から二十四日まで福井県三国町の旅館、民宿、温泉施設で繰り広げられる。町内の観光・商工団体が連携し、六日に解禁された越前ガニ漁に合わせて「カニと温泉」をアピール。十五、十六の両日は同町のサンセットビーチ駐車場でオープニングイベントが行われ、自由に参加できるズワイガニのセリ市や鯛（たい）ままの出張料理券など三国ならではの商品によるオークション、越前ガニを中心に旬の海の幸が安価で並ぶ市場、九頭竜川の最上流と河口を縁に和泉村物産市と姉妹都市の高知県物部村の特産市も店開きする。

　三国温泉は町がサンセットビーチで掘削した温泉施設「ゆあぽ～と」オープンに合わせ開湯。今年六月北雄島地区に二号井も開湯し、町内の海岸線一帯の旅館、民宿など四十四施設に給湯。海鮮料理に加え温泉も味わえる旅館、民宿として売り出している。

　両日とも午前六時から朝市が開き、イベントは午前十時に開始。特設ステージではお客が値段をつけるセリ市が一日三回開かれ、計百ぱいのズワイガニを用意。特産物オークションにはペア宿泊券のほか「鯛ままを自宅で味わえる券」「季節の魚介類五千円相当が年四回配達される券」「ペアで一日東尋坊で遊べる券」などユニークな十二種類の商品が提供される。

　物販ゾーンでは和泉村、物部村のまいたけ、かぶら漬け、ゆずなど特産品を販売。名物の鯛まま、なぎさ汁、おろしそばなど三国の多彩な味覚が味わえるグルメ横丁も出現する。和太鼓演奏やマジックショー、アニメキャラクターショーも行われる。

　また、会場で五百円分の飲食、千円分の物品購入のほか東尋坊の施設入場者にはズワイガニやセイコガニが当たる抽選券が配られる。さらに期間中、町内の宿泊施設利用者にはその場で商品が当たるスピードくじがある。