越前がに求め人波　越前町で「感謝市」　海産物や味覚満喫

　ズワイガニとミズガニの今シーズンの漁期最終日となった３月２０日、福井県越前町厨の道の駅越前にぎわい広場で「越前かに感謝市」が開かれた。県内外から多くの人が訪れ、カニをはじめ新鮮な海産物を買い求めた。２１日まで。

　昨年は新型コロナウイルスの影響で「感謝祭」が中止に。今年も感染防止に気を配り、特選カニ汁の販売やステージイベントは行わず、物販中心の「感謝市」として開いた。

　町内の水産加工会社や鮮魚店、飲食店計１０店舗がブースを並べた会場には、朝から続々と人が訪れた。ズワイやミズ、ベニズワイなど新鮮なカニを買い求め、カニ丼やタコ飯、イカ焼きなど越前町ならではの味覚を満喫した。

　午前７時前に自宅を出たという滋賀県大津市の親子は「越前がには喜ばれる」と、夕食用と近所への土産用に計１０匹のカニを購入。ミズガニを試食し「甘くておいしい」と笑顔を浮かべていた。