第43回水仙まつり(越前海岸観光協会連合会、福井新聞社主催)は16日、福井県越前町厨の道の駅「越前」での「水仙・カニフェア」で開幕する。今回は福井市越廼地区が9季ぶりに同連合会に加盟し、まつりに参加。来年1月22日までの期間中、南越前町まで3市町にまたがって多彩な催しを繰り広げる。純白のかれんな花とともに日本海の海の味覚などを満喫できる38日間となりそうだ。
越前海岸各地の水仙畑や自生する斜面では、露地ものの開花が進んでいる。同連合会事務局によると、越前町内の水仙畑ではおおよそ3分咲きとなっており、まつり期間中の今月中旬から月末にかけてちょうど見頃を迎えそう。福井市越廼地区は海岸線の畑が5分咲き、山中は2分咲きほど。南越前町河野地区はこれからが開花期。
まつりでは3市町それぞれでイベントを開催。越前町では16、17の両日、「水仙・カニフェア」が開かれ、越前水仙や地元漁港で揚がった越前がになど新鮮な海の幸が販売される。会場で購入した干物を自分で焼ける炭火焼きコーナーもある。
1月13、14の両日は福井市居倉町の越前水仙の里公園を会場に「こしの水仙まつり」が開かれる。特産品販売や海産物が当たる抽選会、クラフト体験などさまざまな催しが楽しめる。
「荒波フェスタ」は20、21の両日、南越前町河野の河野シーサイドパークで開催。セイコガニが1匹入ったかに鍋販売や革細工の体験コーナーなど見どころ満載で、日本遺産に認定された同区の北前船主の館・右近家でも生け花の展示などが行われる。
各イベント会場では、毎年好評の水仙娘からの越前水仙プレゼントがある。
まつりを前に水仙の魅力を発信しようと越前町は11日、越前水仙を県内外の報道機関や旅行会社などへ発送した。同町越前コミュニティセンターで発送式があり、内藤俊三町長とJA越前丹生の樋村昌宏組合長ら約20人が出席。水仙娘の南優香さん(25)と一緒に1箱に20~30本ずつ丁寧に詰め、観光パンフレットなどを入れて送り出した。
水仙まつりの主なイベント
■越前町
▽12月15~27日 水仙と越前花器の甘いささやき展(午前9時~午後5時)=越前町小曽原の越前陶芸村文化交流会館
▽同16、17日 水仙・カニフェア(午前10時~午後4時)=同町厨の道の駅「越前」
▽1月7日 越前岬灯台一般開放(午前10時~午後3時)=同町血ケ平
■福井市
▽1月13、14日 こしの水仙まつり(午前9時半~午後4時)=福井市居倉町の越前水仙の里公園
▽同19~22日 水仙いけ花展(午前10時~午後4時)=福井新聞社・風の森ゾーン
■南越前町
▽1月20、21日 荒波フェスタ(午前10時~午後4時)=南越前町河野の河野シーサイドパーク