漁船と連携し品質を判断
田村幸次
トップページ > ニュース > 香港バイヤー越前がに「興味深い」 永平寺町の日本商運が招待
運送業の日本商運(本社福井県永平寺町松岡下合月、平木正廣社長)が、福井県農林水産物の香港輸出を支援する事業を進めている。5、6の両日は、香港そごうのバイヤーらを本県に招き、特産品に理解を深めてもらった。
日本商運は昨年9月から香港の協力業者と連携し、香港そごうの一角で本県農産物の販売に取り組んでいる。これまでに梨、柿、とみつ金時を販売して好評を得た。今年11月には規模を拡大して「越前・若狭フェア」の開催を予定しており、下準備を兼ねてバイヤーを招くことにした。
バイヤーの一行は、5日は坂井市三国町の水産業者や、とみつ金時の産地を視察したほか、県内の名所を観光。6日は日本商運の本社で、永平寺町内の食品加工業者から商品の説明を受けた。町のゆるキャラ「えい坊くん」も駆け付ける中、業者側は水ようかんなどを売り込んだ。
懇談では、バイヤー側が「香港で販促活動をすれば、永平寺町に足を運んでもらうきっかけになる」と指摘。また販売方法に関しては「商品を並べるだけではなく、実演など現地でPRする人員が必要」との意見が出された。
香港のバイヤーの一人は「越前がにが特に興味深かった。加工品などいい品が多いと感じた」と手応えをつかんだ様子。日本商運の平木ひとみ常務は「香港での販売を定着させることこそ重要。少しずつでも地道に継続していきたい」と話していた。