漁船と連携し品質を判断
田村幸次
トップページ > ニュース > 2022年11月 > 三国~名古屋 直通バス 12月10日から JR東海バス 冬観光魅力、新幹線見据え
JR東海バス(名古屋市)は10日、冬の味覚・越前がにシーズンに合わせ、名古屋駅と福井県坂井市三国町を結ぶ直通高速バス「名福ライナーみくに号 えちぜん満福バス」を12月10日から運行すると発表した。県内有数の観光地・東尋坊や三国町を目的地とするバスの定期運行は同社として初めて。
2024年春の北陸新幹線県内延伸に伴い、名古屋からの特急しらさぎが敦賀止まりになり、観光業者などには利便性が低下し集客に支障が出るとの懸念がある。冬場は越前がにを筆頭に魅力が高まる時期だが、降雪などで自家用車による北陸旅行を敬遠する人も多いという。
JR東海バスは、新幹線延伸を見据え坂井市が東尋坊の再整備に着手し今後の集客が期待でき、三国にはホテルなど宿泊施設も多いことから旅行ニーズが高いと判断。東尋坊三国温泉組合などと連携し、観光庁の補助事業の採択を受け、直通バスを運行することにした。同社の担当者は「東尋坊や越前がにと温泉の組み合わせは素晴らしい観光資源。地元も誘客に積極的で一緒に盛り上げたい」と話す。
運行期間は来年2月12日まで。年末年始を除く、月曜と木曜から日曜に各1往復する。えちぜん鉄道三国駅、東尋坊、越前松島水族館、宿泊施設などに停車する。運賃は片道大人3500円。車両は三国北小児童が描く地元の風景などで装飾する計画。
運行初日は出発式があり、県は県内の観光パンフレットを配布。三国駅では到着に合わせて歓迎セレモニーを開く。