トップページニュース2015年10月 > 古民家移築の料理宿やまざき 料金統一「明朗さ」強調

古民家移築の料理宿やまざき 料金統一「明朗さ」強調

2010年11月24日

宿

 築140年の古民家を石川県白山市から移築した建物を活用し越前海岸沿いの料理旅館を一新した。全体の3分の1に歴史の重みを感じさせる古材を使用。太い梁(はり)が特徴的な切り妻造りの木造建築で、財団法人日本産業デザイン振興会による本年度のグッドデザイン賞を受賞した。

 周辺の宿泊施設よりやや高めの料金設定で、年配夫婦などをターゲットにリッチな旅のひとときを提供している。「宿泊客に、料理を味わいながら懐かしい気持ちに浸ってもらいたい」と経営者の山﨑善朗さん(59)は話す。

 以前は近くの別の場所で地上4階、地下1階の鉄筋の建物で営業していたが、海に面しているため、塩害により塗り替えなどのメンテナンス費用がかさんだ。

 「次は木造で」と考えていたところ、雑誌で古民家移築を手掛ける長野県の建築家の存在を知り依頼。石川県の設計事務所を通じて古民家の物件を入手し、約半年の工期をかけ完成、2007年11月から営業を始めた。大工7、8人のうち4、5人は宮大工だったという。

 古民家の建物自体は格安だったものの、解体、組み立ての費用は一般的な建築物より高額になったが「長い目でみれば有利」と判断した。2階建てで約850平方メートルに客室6部屋、24畳の広間、温泉の大浴場などを備える。5部屋が海側に面している。出来て3年がたち、リピーターが約8割を占めるという。

 また、曜日や部屋などにかかわらず、料理込み1泊2日で1人1万8900円に統一するなど「明朗会計」を強調する。越前がにはいけすに約200匹確保しており、提供する直前にゆでる。ゆでたてを「お土産に」と買い求める客も多く、大きなセールスポイントとなっている。

太い梁が特徴的な古民家を移築した旅館内部=越前町厨の料理宿やまざき


おすすめの宿

おすすめの宿一覧

光風湯圃 べにや

光風湯圃 べにや

3年の構想を経て再建された"老舗旅館"

割烹旅館 越前満月

割烹旅館 越前満月

広大な敷地にわずか9室をしつらえた木造平屋造りの宿。広々とした部屋、和の庭園、贅を尽くした露天風呂付客室がお迎えします。

おすすめの料理店

おすすめの料理店一覧

らでん

らでん

越前がにを極めて30年以上。県内一のかに問屋が営む日本食レストランで、越前海岸と同じ最高の鮮度と味のカニを楽しめる。

開花亭

開花亭

国指定有形文化財に選ばれた歴史ある老舗料亭。ここでしか出会えない、職人技が光る贅の限りを尽くした越前がに料理を堪能できます。

長者町 いわし屋

長者町 いわし屋

至高のゆで蟹の秘密は絶妙のゆで時間

越前がに職人

一覧

漁船と連携し品質を判断

田村幸次

詳しくはこちら

越前ガニのおすすめ料理

おすすめ料理一覧

ズワイガニの甲羅盛り

ズワイガニの甲羅盛り

1人分

太い足の身をたっぷりと甲羅に乗せた迫力の一品 【動画あり】