「越前かに」の名付け親、知名度向上に貢献
壁下誠
トップページ > ニュース > 2014年8月 > 「ミズガニ」ご当地グルメでPR 脱皮直後の越前がに
脱皮したばかりの越前がに「ミズガニ」をご当地グルメとしてPRしようと福井観光コンベンションビューローは22日、ミズガニを西洋、中華風に仕上げた料理の試食会を福井県永平寺町で開いた。ゆでる以外の、新しい食べ方を提案することで広くアピールしたい考え。近くこの2品を紹介する料理人向けの講習会を開く。 (土山実穂)
ミズガニはズボガニとも言われ、脱皮直後の雄のズワイガニのこと。殻が軟らかく、身は甘みがあってみずみずしいのが特長。越前がにの「弟分」として、県外から観光客を呼び込もうと、同ビューローが2年前からPRに取り組んでいる。新メニュー提案はその一環で、天谷調理製菓専門学校に依頼した。
メニューは殻の風味をだしに生かし、ほぐした身をふんだんに使ったあんかけチャーハン「越前黄金丼」と、殻の風味を移した油を使った「越前ずぼがにドリア」。舟木景介実技主任は「ズボガニは殻から身を外すのが簡単で調理しやすい。軟らかい殻、身ともに塩味が強いので、それを生かすとおいしく仕上がる」と話した。
漁がまだ解禁になっていないため、この日は越前がにを代用して調理。観光に携わる市や県観光連盟の職員ら15人が試食した。12月3日の料理人向け講習会では、舟木主任らが2品の作り方を説明し、創作料理の開発に役立ててもらう。
また、2月1日からの漁期に合わせ、ことしも福井市の越前海岸沿岸の18宿泊施設がミズガニで客をもてなす宿泊プラン「越前ずぼがに得得プラン」を始める。市中心部の宿泊者には、ミズガニ料理提供店で使える割引券が配布される。3月20日まで。問い合わせは同ビューロー=☎0776(20)5151。