福井の冬の味覚「越前がに」の漁が11月6日午前0時に解禁され、福井県越前町の越前漁港では同日朝、取れたてのズワイガニやセイコガニが次々と水揚げされた。
同漁港では解禁時間に合わせ、5日午後5時ごろから同10時ごろにかけて町漁協所属の底引き網漁船49隻が出航。6日午前9時10分ごろから帰港し始めた。
地域の農林水産物のブランドを守る国の「地理的表示(GI)保護制度」に越前がにが登録されて今年で2年目。漁師たちは手早く仕分けしながらGIマーク入りの黄色いタグを付けていた。
午前9時半ごろに帰港した「天龍丸」の親方、倉崎忠広さん(60)は「昨年の初日は天候があまり良くなかったのと比べると、今年は大漁」と話していた。
同漁港では午後4時から初競りが行われる。福井県の最上級ブランド「極(きわみ)」と認定されたズワイガニは昨年、同漁港の初競りで35万円の値が付いた。同漁港では2017年に、県内最高額となる46万円の値が付いている。