「越前かに」の名付け親、知名度向上に貢献
壁下誠
トップページ > ニュース > 2008年1月 > セイコガニの珍味「蟹乃醤」開発 1匹分たれ漬け、福井のすし店
すし店の初味本店(福井県福井市みのり2丁目、松谷亨代表)は、捕れたての雌の越前がに、セイコガニをしょうゆだれに漬け込んだ高級珍味「越前 蟹乃醤(かにのしょう)」を開発し、11月下旬から販売を始める。「非加熱のカニを使った全国でも珍しい商品」(松谷代表)で、カニ身と内子、外子のそれぞれの味わいや食感が楽しめる。(宮下祥恵)
8年ほど前から店内で提供しており、リピーターも多く好評なため商品化した。セイコガニを生きたまましょうゆベースの特製たれに約1週間漬け込み、1匹ずつ丁寧にカニ身と子を取り出して瓶詰めする。1商品につき1匹を使い、県産ブランドの証しである黄色いタグも添える。
トロッとした食感で、新鮮なカニならではの甘味とうま味が凝縮されており「日本酒と相性抜群」と松谷代表。11月6日の越前がに解禁後に製造に取りかかり、今年は約3千本を販売する予定。
価格は、80グラム入り5250円(税込み)。賞味期限は冷凍で2カ月。同店とJR福井駅構内のコンビニ「ちゃお福井」のほか、東京・南青山の「ふくい南青山291」や都心の高級食材スーパー「ザ・ガーデン」などで販売する。
松谷代表は「福井ブランドの力を借り、セイコガニを知らない県外の人にも、特産品としてアピールしていきたい」と話している。予約、問い合わせは同店=☎0776(36)7017。