「越前かに」の名付け親、知名度向上に貢献
壁下誠
トップページ > ニュース > 2006年3月 > カニ漁解禁合わせ中央卸売市場開場 日曜返上で初セリ
「今年の越前ガニの初市は日曜日。”初もの”は味わえるの」―。福井県福井市中央卸売市場は、そんな市民の思いにこたえるため、当日の臨時開場を決めた。
同市場は毎年十一月六日のズワイガニ漁解禁に合わせ、翌七日にカニの初市を行っている。今年は七日が日曜日で市場の休場日と重なるが、同市場では水産物部に限って臨時開場し”旬の味覚”を供給する。同市場が休場日にカニの初セリを行うのは初めて。
同市場によると、毎年初市で扱うのは一般市場向けのセイコガニが主で、昨年は約千五百ケース(平均十五匹入り)をさばいた。初日のセリ値は平均的なサイズで、一匹千五百円前後だった。
今年は、昨年まで本県の漁業関係者を悩ませた韓国の刺し網漁が禁止された。このため同市場では「水揚げ量の予測がつかない」としているが、冬の味覚の王様の大漁を願う気持ちは市民と同じ。