漁船と連携し品質を判断
田村幸次
トップページ > ニュース > 2005年1月 > 越前がに漁獲金額過去5年で最高 2012年度17億円、単価下落少なく
福井県は28日、2012年度(11月6日~3月20日)の越前がに漁の結果を発表した。総漁獲量は前年度比19%増の570トン。総漁獲金額も同7%増の16億9900万円となり、いずれも過去5年間で最高となった。県水産課は「総漁獲量が伸びた割に単価の下落が少なかったため、結果的に総漁獲金額も押し上げられた形となった」と分析している。
総漁獲量が500トンを突破したのは2009年度以来3年ぶり。水ガニの漁獲量が同52%増の170トンと大幅に増え、1月10日に漁期を終えた雌のセイコガニ漁獲量も同48%増の171トンに上った。
漁獲金額も水ガニが同43%増の1億3300万円、セイコガニが同25%増の3億6100万円と順調だった。平均単価は水ガニが1キロ当たり786円で前年度比6%減、セイコガニが同2103円で同15%減と、下落率が漁獲量の伸びに比べ小さかった。
雄のズワイガニは、漁獲量こそ同9%減の229トンだったが、平均単価は1キロ当たり5258円と前年度の4828円から9%上昇。漁獲金額は前年度並みの12億500万円(同1%減)だった。
出漁した漁船数と日数を乗じた述べ操業日数は前年度比7%減の4105日。しけが続いた昨年11月の述べ操業日数が前年同期比23%減だったのが響いた。雪が少なかった12月と1月はそれぞれ同23%増、同29%増と順調に操業できたという。