「越前かに」の名付け親、知名度向上に貢献
壁下誠
トップページ > ニュース > 2001年1月 > 越前がに全国発信へ漁連と提携 天たつ(福井)、8日から販売
海産物加工品販売の天たつ(福井県福井市順化2丁目、天野吉壹社長)は8日から、県漁連とタイアップし、越前がにの販売を開始する。ウニなどの高級海産物小売りによる知名度や販売力を活用し、首都圏など県外の顧客にも越前がにをアピールしていく。
同社は首都圏を中心にした県外、県内いずれも約3千人ずつの顧客リストを持つ。一方、県漁連は、越前がにの販売先は従来、市場や卸売りが中心で、小売りルートの開拓を進めていたため今回の提携が実現した。同漁連が越前がにのタイアップ販売をするのも初めて。
越前がには越前町の同漁連支所からの直送。同社は電子メールなどで発注を受けると翌朝までに伝票を同支所に送付。朝に水揚げされ、ゆでた越前がにを冷蔵宅配便で発送する。販売する越前がには日帰り漁によって取れたものに限定。鮮度を確保する。
税込み価格は重量1キロ以上のズワイガニ「特大」が2万6250円から、800グラム以上の「大」が2万1000円から、600グラム以上の「中」が1万3650円から。同社は顧客向けの海産物パンフレットに越前がにを掲載、送付するほかホームページでもPRしている。
同社では従来も越前がにを扱っていたが、今回の提携によって倍増のズワイガニ40匹、セイコガニ600匹の販売を見込む。天野準一常務は「ウニなどの従来の商品と越前がにの客層は重なる。忘年会シーズンで価格が上昇する前の11月中、下旬がおすすめ」と話している。