「越前かに」の名付け親、知名度向上に貢献
壁下誠
トップページ > ニュース > 1996年10月 > 越前がに寒ブリなど北陸の魅力PR 東京でフォーラム
企業進出や観光面で北陸を広く知ってもらおうと北陸経済連合会による北陸フォーラムは15日、東京都内のホテルで開かれた。東アジアの玄関口という地理的優位性や豊かな観光資源が紹介され、北陸の魅力をアピールした。
北陸に生産拠点のあるメーカーや旅行業関係者、そのほか商社、サービス業、流通業、建設業など幅広い業種の経営者ら約1500人が参加した。
元外務事務次官の谷内正太郎氏が「アジア太平洋時代の日中関係」と題して講演。近い将来、アジアが世界の経済成長センターになるとし、日本の役割として「中国を取り込んだ自由で開かれた国際貿易秩序をつくることが重要。中国の覇権主義には日米同盟で抑制を効かせ、経済面では日中の相互依存を強めることで秩序が保たれる」と外交の視点を交えながら日中関係のあり方を訴えた。
懇親会では「おいしい北陸」を前面に出し、越前がにや寒ブリなど日本海の冬の味覚をはじめ、コメどころならではの自慢の地酒が振る舞われ、観光には欠かすことができない「食文化」を紹介。会場では北陸3県の企業立地・観光PRブースも設置された。首都圏の企業からの参加者らは北陸の魅力や潜在力を再認識していた。