漁船と連携し品質を判断
田村幸次
トップページ > ニュース > 1996年5月 > カニ漁解禁前に三国海保が漁船点検 救命ボート、レーダーなどチェック
六日の越前ガニ漁解禁を前に三国海上保安署は二十八日、三国港所属の底引き網漁船の安全点検を行った。点検の結果、各船とも大きな不備、問題点はなかった。
操業中の事故を未然に防ぐため、毎年この時期に行われている。署員五人が福井県三国町宿の同港魚市場前岸壁を訪れ、三国港機船底曵網漁業協同組合所属の漁船十四隻を見て回った。
網巻きローラーに巻き込み防止のカバーが付けられているか、救命ボート・胴衣に不備はないか、レーダーやエンジンに異常はないかなど十五項目にわたりチェック。中でも救命設備の点検は、時間を掛けて念入りに行われた。
同署管内では昨年十一月十八日、カニ漁中の漁船から乗組員が誤って転落、水死する事故が起きている。