「越前かに」の名付け親、知名度向上に貢献
壁下誠
トップページ > ニュース > 2000年10月 > 大相撲優勝力士に越前ガニ贈呈 福井県知事賞、カニ型カップ作製
十一月の大相撲九州場所の優勝力士に贈られる福井県知事賞の副賞として越前ガニを贈呈することになり、県は新たに越前ガニをかたどった優勝カップを作製した。
農産物の全国的なPRと生産拡大を目的に、県は年六回行われる大相撲本場所の優勝力士に、福井梅やラッキョウ、水仙、コシヒカリ、福井スイカなど各場所の季節に合わせた特産品を贈っているが、水産物は初めて。九州場所ではこれまでサトイモが贈られていた。
優勝カップは日本海の荒波をかたどった飾りの上に、合成樹脂でリアルに作った越前ガニが二匹取り付けられている。カップは高さ八十一センチ、幅六十六センチ、重さ十四キロ。製作費は約二百万円。九州場所の開催期間中、会場の福岡国際センターに展示される。
九州場所千秋楽の十一月十九日、栗田知事が優勝力士にカップを手渡し、越前ガニ約百七十匹を贈る。県農産園芸課では「これほどユニークなカップはほかにはなく、かなりのPR効果があるのでは」と話している。