漁船と連携し品質を判断
田村幸次
トップページ > ニュース > 越前がに漁獲額、最高推移 1月末20億円、量も昨季超え 福井県
今季の越前がに漁について、1月末時点の漁獲合計金額(卸値)が20億円に上り、過去最高だった2023年度(24億8千万円)を上回るペースで推移していることが福井県のまとめで分かった。好天に恵まれたことから、全体の漁獲量も昨季を上回っている。
県水産課によると、昨年12月末で漁期を終えた雌のセイコを含めた1月末時点の全体の漁獲量は367.5トン(前年同期比14%増)、漁獲金額20億円(同2%増)、金額を漁獲量で割った1キロ当たりの単価は5456円(同10%減)。
そのうち雄のズワイの漁獲量は183.7トン(前年同期比28%増)、漁獲金額15億3千万円(同7%増)、単価は8344円(同16%減)だった。担当者は「豊漁の影響で単価は下がったものの、1月も安定した出漁で全体の漁獲金額を押し上げた」としている。
最上級ブランド「極」は前年同期に比べて8匹多い37匹。
今季の福井県分のズワイガニ漁獲可能量は、資源回復が進んでいることから昨シーズン当初に比べ約2割多い541トン。今季の1月末時点の漁獲量は割当枠の約68%となっている。 昨季は漁獲状況などに応じて途中で追加配分された70トンを加えた漁獲可能量525トンに対し、漁獲実績は443トンだった。
19日にはズボガニ(水ガニ)漁が始まる。昨年11月6日に解禁された雄のズワイと合わせ、漁期は3月20日まで。